THE FINAL JUDGEMENT【11】 -決断-
二人は長い間、夢中で互いに触れあっていた。
存在を確かめるように幾度もくちづけて、また抱き締め合って。
たくさん話をしなければならないはずなのに、何から話していいのか分からない。
けれど最初に言わなければならない言葉だけは、克哉にも分かっていた。
「孝典さん……ごめんなさい……!」
ようやくうまく動くようになった舌で克哉は謝罪する。
本当ならこんな風に御堂と再び抱き締め合う資格など無かったはずだった。
何から謝ればいいのか分からないほど謝ることがたくさんありすぎて、克哉はただ深く頭を下げる。
しかし御堂は首を振った。
「……謝らなくていい。ただ、君が突然姿を消した理由だけは知りたい。……話せるか?」
御堂の要求はもっともだし、克哉自身もそれについてはきちんと話す責任があると感じていた。
本当の気持ちを打ち明けるのは怖い。
けれど、話さなければならない。
自分が抱いていた、醜く歪んだ欲望を。
「オレは……自分があなたには相応しくないと思いました。だから、嫌われる前に消えてしまおうと思ったんです……」
克哉が呟くと、御堂は一瞬息を飲んだ。
「……相応しくない? 何故」
「オレはもっとあなたの役に立ちたかった。もっとあなたを支えて、もっとあなたに必要とされたかった。
でも、オレはまだまだ力不足で……オレはそんなオレが許せなかった……」
御堂を好きになればなるほど欲望は膨らんでいった。
それはいつしか一人では抱えきれないほどになって、そして自分自身を食い潰してしまった。
「……どうしてオレはこうなんだろうって考えたとき、オレは本当はあなたに支配されることだけを望んでいるんだって気がついてしまったんです……。
あなたに認められるより、あなたに支配されたかった。
あなたのことが好きすぎて、あなた以外のことなんて本当はどうでもよかったんです。
あなたのこと以外、考えたくなかった。あなたと並ぶ努力も、あなたに相応しくある努力も、何もしたくなかった。
ただあなたに支配されて、あなたに溺れていたかったんです……」
「克哉……」
それから御堂はしばらく何も言わなかった。
きっと呆れられてしまったのだろう。
そう思うと御堂の顔を見ることが出来なくて、克哉はきつく目を閉じて俯く。
やがて御堂が口を開いた。
「……私も似たようなものだ」
「え……」
思わぬ返事に克哉が顔を上げると、御堂は微かに笑っていた。
「私も本音を言えば、君を誰の目にも触れさせたくないと思っている。オフィスで君が私以外の人間と談笑しているのを見たとき、
誰かに褒められて嬉しそうにしているのを見たとき、幼稚な嫉妬心が湧くのをどうすることも出来ない。
君にその気がなくとも、相手がどう思うかなど分からないだろう?
君の笑顔も、君の声も、本当は誰にも見せたくないし、聞かせたくない。
いっそ君を檻に閉じ込めて、鎖で繋いでしまえればと……」
「孝典さん」
克哉は驚いていた。
そして同時に嬉しいとも思っていた。
克哉が支配されたいと思うのと同じぐらい、御堂も克哉を支配したいと思っていたのだ。
その事実に克哉の身体からゆっくりと力が抜けていく。
悦びがじわりと広がる。
「君がそんな自分を私に相応しくないと言うのなら、私も同じように君に相応しくないことになる。そもそも私が過去に君にしたこと……それを忘れたわけではあるまい?
あれもまた紛れも無い私だ。あのときの私は、確かに今も私の中にいる」
「孝典さん……」
克哉も同じだった。
あの頃のように御堂に支配されたいと思っている自分が、今も克哉の中にいる。
克哉を支配したいという望みを、御堂もまた己の醜い欲望として、それと戦ってきたのだ。
自分と御堂は似ているのかもしれない。
克哉は初めてそう思った。
「でも……オレはあまりにも弱かったんです。弱くて、弱くて、その欲望に負けてしまいそうになるのが怖くて……それでオレはあなたから逃げました……」
「だから何故、逃げたりするんだ」
御堂は強い口調になって、克哉の肩を掴んだ。
「何故、それを私にぶつけてこない。私では君を受け止められないというのか?」
「違います……! オレはただ、あなたに嫌われたくなくて……」
「だが、何かきっかけがあったんじゃないのか?」
「え……」
きっかけ。
それを言われて、克哉はハッとする。
こちらを真剣に見つめている御堂を見返すと、その瞳の中に自分が映っているのが見えた。
「君が私との関係を続けていくことに、常に不安を抱いていたことは知っている。だが、何故あのときに姿を消した? 私が君に勝負など持ちかけたからか?」
「それは……」
きっかけは恐らく本城のことだ。
ワインバーで会ったときの御堂の不自然な様子、その後に藤田から聞いた良くない噂。
不安が膨らみ始めたのはあれからだ。
何も話してくれない御堂に自分の力不足を痛感した、頼られていないと思った。
でもそれは本当にただのきっかけに過ぎない。
あれが自分が逃げ出した理由の全てではない。
それなのにこの話をすれば、まるで御堂の所為だと責めるようになってしまわないだろうか。
だから克哉は打ち明けることを躊躇った。
「あの勝負の件は、関係ありません。オレは、ただ……」
「克哉」
しかし御堂にはすぐに見抜かれてしまう。
御堂は克哉の瞳を真正面から見据えた。
「全てを正直に話してくれなければ、恐らく私達はやり直すことは出来ない。必ず蟠りが残ってしまうだろう。だから、きちんと話してくれ」
「孝典さん……」
御堂の言う通りだと思った。
何もかも包み隠さず打ち明けない限り、きっと前には進めない。
だから克哉は小さく頷いて、重い口を開いた。
「きっかけは、多分……本城さんのことです」
「本城?」
「オレ、聞いてしまったんです。昔、孝典さんと本城さんの間に何があったのか……」
「……」
御堂が一瞬、苦しげに顔を歪めるのを見て克哉は胸が痛んだ。
誰にでも触れられたくないことはある。
どれだけ心を許した相手であっても話したくないことはあって当たり前だ。
やはり本城の名前は出すべきではなかったのかもしれない。
克哉は後悔しかけたが、しかし御堂はふうと溜息をついて微笑んだ。
それはまるで肩の荷が下りたかのような、安堵の笑みに見えた。
「……克哉。私の話を聞いてくれるか?」
尋ねられて、克哉はもちろん頷く。
御堂は克哉の髪を撫でながら、ゆっくりと話し始めた。
「……本城は大学時代からの友人だった。田之倉達と私、本城の五人でよく行動を共にしていた。
ワイン談義だの経済の話だの、飽きもせずによく語り合ったものだった……」
あの頃の光景が、御堂の脳裏に蘇る。
覚えたばかりの酒をもっともらしく語り、冗談とも本気ともつかないような理想を抱いていた大学時代。
今にして思えば幼稚で青臭いことばかり言っていたような気がするが、それでもとても楽しかった。
「だがMGNに入ってからの私と本城は、いつの間にか友人ではなくライバルになってしまっていた。
私は意識していないつもりだったが、実際はそうではなかったのだろうな。
派閥がどうだ、昇進がどうだと聞かされているうちに私もそんな気になっていたのかもしれない。
あいつもむきになって私と張り合うようになった。そして結果は……君も知っている通りだ」
御堂は部長になり、本城はMGNを辞めた。
御堂の昇進が決まったとき、本城は笑顔で『おめでとう』と言いながら御堂に手を差し出した。
それに応えて握手を交わしたときのことを、御堂は今もよく覚えている。
本城が一瞬だけ見せた、燃えるような憎悪の目を。
「本城が辞めてすぐに、妙な噂が広まった。私があいつのデータを盗用して、プレゼンに臨んだというものだ。
当然、私はそんなことはしていない。……噂を流したのが誰なのかは、すぐに分かった」
「孝典さん……」
御堂は知っていたのだ。
知っていながら、その噂をあえて否定も肯定もしなかった。
そのときの御堂の気持ちが、克哉には分かるような気がした。
友人に裏切られた怒りと悲しみ、けれど友人にそんなことをさせてしまったのは自分なのだと思ったに違いない。
それは克哉があの桜の下で抱いた感情と同じものだ。
御堂はそれを友人を蹴落とした代償として受け入れた。
あとは実力で結果を出せばいいことだと、仕事に邁進したのだ。
「その頃の私は力のある者こそが正義だと思っていた。弱い者が負けるのは当然のことで、そこに同情の余地は無い。
勝つことにこそ価値があると思っていた。その自信もあったし、自信を裏付けるだけの努力をしてきたという自負もあった。だから、本城のことも……」
御堂の胸の内に、苦い想いが広がる。
しかしその苦さを飲み込んで御堂は続けた。
「なんでもないようなふりをしてきたが、本当は悔しかった。
友人に裏切られた惨めな自分を受け入れたくないという気持ちもあったのかもしれない。
全てを忘れて、無かったことにしてしまえればいいと思ったこともある。
それなのに……あいつは少しも悪びれる様子もなく、再び私の前に姿を現した。それどころか君にまで……」
「あ、あれは……」
「分かっている。君を責めているわけではない」
克哉が本城にキスをされたときのことだ。
あのときの本城の行為には腹が立ったが、克哉は御堂に嫉妬されて嬉しいと思ってしまった。
御堂が苦しんでいたにも関わらず。
「でも確かにオレにも隙があったんだと思います。最初からついていかなければ良かったのに……」
「いいんだ。君が悪いわけじゃない」
御堂は克哉を見つめる。
このうえなく大切な宝物を見るように。
「本城の話を君に出来ずにいたのは私の弱さだ。君をほんの少しでもあいつと関わらせたくなかった。
昔の話も、君に知られたら君に嫌われるのではないかと思っていたのかもしれないな。
友人よりも出世を取った、薄情な人間だと」
「そんな……」
「そんなわけがない、か? 私も君に同じことを言いたいんだがな。君が心の奥で私に支配されることを望んでいるからといって、何故私が君を嫌いになる?
実際、君はいつも努力していた。全てを放棄して私に溺れることなどしなかった。私も君を監禁して、鎖に繋ぐことなどしなかった。
どんな望みを抱いていようと、私達はその欲望を支配して互いに努力しつづけていたんだ。違うか?」
「あ……」
御堂が克哉の頬に触れる。
その温もりに心が震えた。
御堂が自分の全てを理解し、受け入れてくれていることが伝わる。
この人が愛しい。
ずっと傍にいたい。
支えたい。
御堂が自分の為に強くあろうとしてくれたように、自分も御堂の為に強くなりたかった。
もう一度、欲望に飲み込まれることなく、それを支配して歩いていけるように。
克哉は壁の時計を見上げる。
針はいつの間にか7時のあたりを差していた。
克哉の視線に気づいて、御堂もまた時計を確認する。
「……克哉。君はどうやってここに来た?」
尋ねられて、克哉は記憶を辿った。
「あの夜……オレは公園に立ち寄りました。それで自分を消してしまいたいと思って、眼鏡を掛けたんです」
「眼鏡……」
「以前、孝典さんに相談したことがあるのを覚えていますか? 不思議な男からもらった眼鏡を掛けると、オレが別人のように変わってしまうという……。あの眼鏡です」
「……Mr.Rという男にもらった眼鏡か」
「はい。でも、そのときは眼鏡を掛けても何も変わりませんでした。
そうしたらMr.Rの声が聞こえてきて、そのままオレは意識を失って……気がついたら、ここにいました」
「なるほどな……」
それを聞いて、御堂は頭を振った。
「すまない、克哉。私はあのとき君の話を信じず、そんなものは自己暗示だと一蹴してしまった。私がきちんと信じて対応していれば、こんなことにはならなかったかもしれない」
「そんな……! 孝典さんはオレの話をちゃんと聞いてくれました。Mr.Rがオレの前に現れるのは、オレの心が弱いからなんです。
何度眼鏡を渡されようとも、オレが掛けさえしなければ良かったんですから」
「……」
御堂はしばらく唇を噛んでいたが、やがて克哉に改めて向き直った。
「克哉。私は君の言葉が聞きたい」
「言葉……?」
「そうだ」
そして克哉の肩を掴むと、真正面から問いただす。
「君はこれからどうしたい? 元の世界に戻っても、ここに来る前とまったく同じとはいかないだろう。
ご両親にも、会社にも、警察にも、なんらかの説明は必要だ。既に私と君の関係は周知の事実となっているから、好奇の目に晒されることもあるだろう。
それでも、元の世界に戻りたいか? それとも、このままここに留まるか?」
「孝典さん……」
「これは、君が決めることだ。私は君の意志を尊重する。君が決断を下せ。但し、これが最後の決断だ。二度目は無い。
ここに残るのであれば、今度こそ私達はもう二度と会うことは出来ないだろう。
そしてもしも戻ることにするのなら、二度と私の元を逃げ出したりしないと誓うんだ。……どうする?」
「孝典さん、オレは……」
克哉はぐっと息を飲んだ。
御堂の言うように二度目は無いだろう。
もしも戻ると決めたうえでまた同じような過ちを犯せば、今度こそ何もかも失うことになる。
自信はない。
けれど既にもう一人の自分に約束したのだ。
それなら今度は御堂と約束しなければならない。
そして自分自身とも。
もう二度と逃げ出したりしない。
御堂の傍を決して離れない。
「オレは……戻りたい、です。あなたと一緒に」
「克哉……」
御堂は心から安堵したように、緊張に強張っていた頬を緩めた。
そして克哉を抱き寄せる。
「今の言葉を絶対に忘れるな。何があっても、蹲っても、這いつくばってでも、そこに留まれ。私だけを求め続けろ。そうすれば私は君の手を決して離したりしない」
「……はい、孝典さん」
そうだ。
自分の人生は、既に御堂に支配されている。
けれどそれこそが自分の意思だ。
過去の自分ともう一人の自分と、全てが繋がった今、もう二度と道を誤りたくはない。
御堂と歩く道だけを選んでいきたい。
今度こそ御堂を裏切りたくはなかった。
「……お見事ですね、御堂孝典さん」
「―――!」
突然、何処からか手を叩く乾いた音が聞こえてきた。
見ると、いつの間にやってきたのかMr.Rが部屋の中に立っていた。
「Mr.R……あなたは……」
「約束だったな」
克哉の言葉を遮り、御堂が鋭い声を投げつける。
「克哉が自ら帰りたいと望んだとき、私達を帰すと貴様は言ったはずだ。……タイムリミットにも間に合っている」
「ええ、そうでしたね。覚えていますとも」
Mr.Rが平然と克哉に微笑みかける。
「……ですが、佐伯さん。本当に宜しいのですか?」
その声は人を惑わす響きを持っている。
怯みそうになる克哉の手を御堂が握り締めた。
その強さと温もりに克哉はこの上ない力を得る。
「……はい。オレは、この人と戻ります。オレ達を元の世界に帰してください」
「また同じことを繰り返すだけだとしても?」
「いいえ。オレはもう繰り返しません」
「ほう」
克哉の力強い言葉に、Mr.Rはレンズの奥の瞳を輝かせた。
「俺がオレに教えてくれました。あなたがオレ達に仕掛けたこと。幼い頃の、佐伯克哉のことを」
「そうですか」
それがどうしたと言わんばかりに、Mr.Rはあっさりと受け流す。
彼にとってはほんの悪戯程度のことだったのかもしれない。
けれど克哉にとってはそうではなかった。
「……オレは一年前、あなたに眼鏡を返しました。オレの必要なものの中に、その眼鏡は入っていないと言いました。
でも、それが間違いだったんです。あれは欠けていたオレ自身だった。
それを取り戻さなければ、オレは本当に強くはなれない。そのことに、ようやく気がついたんです」
Mr.Rは薄ら笑いを浮かべたまま、克哉の言葉を聞いている。
克哉は御堂の手を更に強く握り締めた。
「オレは佐伯克哉です。……いいえ、ようやく佐伯克哉になれました。だから、あなたの人形にはなれません。
オレは全てを取り戻します。オレを支配するのは、あなたでも眼鏡でもなく、この人とオレ自身の意思です」
そうだ。
眼鏡など掛けなくても、《俺》は《オレ》の中にいる。
だからもう逃げたりしない。
逃げる必要は無い。
御堂と生きることでしか生まれない欲望は、やはり御堂と生きることでしか満たされないと分かったから。
「……」
Mr.Rは口元に手を当て、しばらく黙っていた。
それは笑いを堪えているようにも見えた。
「……残念ですね」
そしてMr.Rは大袈裟に溜息をつく。
「あなたのように可愛らしいお人形を手離すのは、私としても大変惜しいのですが……。仕方ありません。
私はあなたのいかなる決断をも受け入れると、あのとき申し上げたのですから」
あのときというのが、いったいいつのことを指しているのかは分からない。
けれどMr.Rがそう言ってくれたことに、克哉は内心ほっとしていた。
「……ところで、あなたは佐伯さんを許せるのですか? 御堂孝典さん」
しかし今度はMr.Rが御堂に尋ねる。
「佐伯さんは貴方を裏切った。その事実は変わりません。
あなたのように嫉妬深い方が、佐伯さんを抱くたびにそれを思い出さないことは決して無いでしょう」
「……」
克哉は唇を噛む。
それはこの男の言う通りだ。
きっと自分も忘れることはない。
けれど御堂は毅然と言い放った。
「それでも克哉を失うことに比べればたいしたことではない。
克哉が私以外の者に抱かれたことより、克哉がいない時間の苦しみこそ、私にとっては耐えがたいものだったのだからな」
「孝典さん……」
Mr.Rは堪えきれなかったのか、とうとうククッと笑いを漏らした。
「そうですか。私も充分楽しませて頂きましたし、そこまで仰るのでしたら、どうぞお帰りください。
道中迷われませんよう、お気をつけて。……佐伯さん。また、お会いしましょう」
「えっ……」
Mr.Rはコートを翻すと、引き留める間もなく姿を消してしまった。
あまりの呆気なさに、二人はしばし呆然とする。
「帰って……いいんでしょうか。オレ達だけで帰れるんでしょうか?」
「分からない。だが、とにかくこの部屋を出よう」
Mr.Rの最後の言葉が気に掛かったが、もうこれ以上、一秒でもここにいたくなかった。
御堂と克哉はベッドを下りると、慌ただしく着替えを済ませる。
そして克哉はソファの上に眼鏡が置いてあることに気づいた。
(お前も一緒に帰ろう)
克哉はそれを胸のポケットにしっかりと収めた。
そしていざ部屋を出ようとしたところで、御堂が一旦足を止める。
「……本当に、いいんだな?」
克哉は頷いた。
もう迷わない。
どんなことがあっても御堂の傍を離れたりしない。
二人は手を繋ぎ合って、その部屋を後にした。
- To be continued. -
2017.07.19
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